人工膝関節置換術ってどんな手術?
人工膝関節置換術ってどんな手術?
皆様こんにちは!☺️
大宮ひざ関節症クリニックです。
5月も半ばに入り、暑い日が続いていますね💦
さて、皆様は人工膝関節置換術という手術を聞いたことはございますか。
膝の痛みの原因を根本から取り除く手術で、変形性膝関節症が重症化した末期の状態に対して有効な治療法です。この手術は、痛みが強く、日常生活に支障をきたしている方に対し、患者様のニーズに合わせて医師より提案されるものです。
「はじめて聞いた。」「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない。」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな人工膝関節置換術についてご説明させていただきます。
どのような手術なのか
人工膝関節置換術は、摩耗して痛んだ関節表面を人工物に置き換える手術です。
まず、傷んでしまった大腿骨顆部(膝関節に位置する太ももの骨が大きくなっている部分)と
脛骨近位部(膝関節に位置するすねの骨の大きくなっている部分)を削り取ります。
そこに、ポリエチレンや金属、セラミックといった人工のパーツを入れる手術です。
手術のメリット
・痛みの解消
→痛みの原因となっている部分を取り除くため、痛みの緩和ではなく、痛みの解消が期待できます。
・歩行の安定
→痛みの解消と膝が安定することから、歩行障害の改善が期待できます。
・生活の質の向上
→術後にリハビリを行い、旅行やウォーキングなど、趣味を再開される方も少なくありません。
・関節への負担軽減
→痛みがあるお膝をかばうことで起きていた、他の関節への負担を軽減することが期待できます。
手術のデメリット
・感染症に弱い
→手術によって感染症が起こる割合は1000人に2-3人ぐらいと言われています。
・血栓症のリスク
→手術中、手術後に、安静が続くことでふくらはぎの静脈のなかに血栓という血の塊ができることがあります。 血の塊ができると脚がむくんだり、痛みが走ったりします。 さらに、血栓がはがれて血流にのって移動し、肺の血管を詰まらせることがあります。
・人工パーツのゆるみ
→経年などで人工パーツがすり減り、ゆるむことで骨に合わなくなることもあります。その際には人工関節の再置換術が必要になります。
・寿命がある
→人工物なので劣化などを考えると、15〜20年ほどで入れ替え手術が必要です。
・スポーツなど激しい運動や動作には制限がある
→アスリートのような本格的なスポーツへの復帰は難しいかもしれません。激しいスポーツは人工関節の寿命に影響を与えるといわれています。運動については主治医に相談が必要です。
入院期間とリハビリ期間
人工膝関節置換術の一般的な入院期間は約3週間です。
入院期間中は医師や理学療法士の指導のもとリハビリを行い、退院後は、患者様の回復具合や環境によっても違いますが、医師の指示のもと、外来のリハビリテーションを行うことが多いでしょう。
患者様のお身体の状態によっては、リハビリを行う病院へ転院して継続する場合もあります。
人工膝関節置換術では痛みの大幅な緩和が期待できますが、術後しばらくは痛みが続くケースもございます。
これは膝関節の周辺に軟部組織(筋肉や脂肪)が少なく、手術に伴い出た血液が吸収されにくいことや、人工関節がまだ馴染んでおらずお身体に負担がかかっていることなどが原因とされます。
ただ、そのような痛みも3〜6ヶ月で和らいでいくことが多く、リハビリの経過とともに緩和されると言われています。
いかがでしたでしょうか。
どんな治療においても、やはりメリット・デメリットがございます。
保険診療で
「ヒアルロン酸注射や痛み止めを使っても良くならない。」
「手術をするほど重症ではない。」
「手術をしないで良くなる方法があればいいな。」
そう感じている方がいらっしゃいましたら、
ぜひ当院が行っている再生医療(バイオセラピー)についてお気軽にお問い合わせくださいませ🌷
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