なぜ女性は変形性膝関節症になりやすいのか
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なぜ女性は変形性膝関節症になりやすいのか
皆様、こんにちは!
コンシェルジュの木村と申します。
過ぎ行く春が惜しまれる頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
気温の変化で体調も崩しやすくなりますので、お気をつけください☺
ところで「変形性膝関節症」は実は女性の方が発症率が高いことをご存知でしょうか?
その数は、ずばり男性の2倍と言われています。
それでは、なぜ女性の方が患いやすいのでしょうか。
その理由をいくつかご紹介いたします。
1⃣筋力の低下
年齢を重ねると筋力は衰えていきます。その中でも、太もも前側の筋肉である大腿四頭筋。この部分の筋肉が低下していくと、膝への負担が大きくなるのです。その結果、次第に軟骨がすり減っていき変形性膝関節症に繋がっていきます。
特に女性は男性と比べて元々筋肉量が少なく、その理由としてテストステロンというホルモンが大きく関係しています。
テストステロンは筋肉ができる過程で必要なホルモン。その分泌量が、男性は女性の15倍もあるんです。
2⃣女性の体重増加
体重と膝にかかる負荷は密接に関係しています。
立った状態では体重の2.5倍、階段を上る際は3.2倍、下りる時には3.5倍の負荷が膝にのしかかると言われています。体重が重ければ重いほど、膝にかかる負担も大きくなるというわけです。
女性は、出産・妊娠に備えてエネルギーを蓄える性質があり、男性と比べて脂肪率が高くなります。
さらに、女性は20代から新陳代謝が衰え始め、基礎代謝が減っていきます。摂取したエネルギーはさらに脂肪として蓄積されやすくなるのです。
3⃣O脚
O脚とは真っすぐ立った時に、膝がくっつかず外側を湾曲している状態です。O脚の方は、膝の内側に負荷が集中し、その影響で軟骨がすり減っていくのです。変形性膝関節症と診断された方の9割がO脚と診断されています。
実はO脚は女性に良く見られる症状で、日本人女性の8割がO脚と言われています。
この理由は遺伝的要因が大きいとされている一方で、女の子座り(正座の時に膝から下だけずらす座り方)も原因だと言われています。
さらに女性が履くハイヒールは、極端に膝の内側に負荷がかかってしまうため、変形性膝関節症のリスクを高めます。
4⃣ホルモンバランス
原因の一つとして、ホルモンバランスの崩れがあげられます。
閉経が近くなり、更年期が訪れると、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減少するのです(更年期障害)。
このエストロゲンには、骨形成を助ける作用、骨を丈夫に維持する働きがあります。
結果、分泌が減少してしまうことで骨がもろくなってしまうのです。また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になる可能性も高まります。
もろくなった骨は欠けたり、変形しやすくなり、変形性膝関節症へとつながります。
いかがでしたでしょうか。
今回は、変形性膝関節症に女性が多い原因を知っていただけたかと思います。
お膝についてお困りのことがございましたら、お気軽に当クリニックにご相談くださいませ☺